フォークリフト初心者です。仕事内容より、リフトの扱い方に苦戦中・・・
- リフト操作のコツが分からない
- 実戦で使えるコツが知りたい
- リーチ・カウンターのコツが分からない
とにかくコツをつかんで早く上達したい!
正直、仕事内容よりリフトの扱いがシンドイ・・・
そんな方にフォークリフトの乗り方のコツを徹底的に解説します。
ボクはフォークリフト歴10年、もう手足のように扱えます。しかし最初はハンドルをどっちに回せばいいか分からない超初心者でした。色んな失敗をして遠回りをしてきました。
この記事では、初心者が知りたい『フォークリフトの乗り方のコツ』をまとめて解説します。
事故をしないコツも盛り込んで解説します。
この記事を読めばフォークリフト初心者が早く上達するためのコツが分かります。
ハンドル操作のコツ
ハンドルをどっちに回せばいいか分からない
・左へ曲がる時➡︎ハンドルは、左へ回す
※前進も後退も同じです。
クルマと一緒ですが、感覚が違います。
バック時、回す方向に注意!
※体でおぼえてしまうと、違和感がなくなります。
フォークリフトは外輪差
フォークリフトは『後輪操舵』です。
曲がるとき、前輪を中心に車体後ろがふくらみます。
自動車と違い、フォークリフトは、外輪差が生じます。
・フォークリフト➡︎外輪差
走行中の死角と視点
フォークリフトは前にある2本のマストで、視界が悪いです。
マストが歩行者と重なると、非常に危険です。
✔︎死角に人が入らないよう注意します。
・車体をずらす
※死角を減らすことで事故を防止できます。
荷役中はバック走行が基本です。
リーチリフトの視点
リーチリフトは、右側から確認します。
運転席が右寄りなので、右側から確認しやすいです。
カウンターリフトの視点
カウンターリフトは、左側から確認します。
運転席が左寄りなので、左側から確認しやすいです。
✔︎どちらでも確認できるのがベストな理由
・苦手意識がへる
ルール化されている場合もあります。
フォークリフトのツメを挿す3つのコツ
✔︎ツメを挿すコツはズバリこの3つ
・ツメ先を確認する
・ツメをゆっくり挿す
ツメの角度を平行にする
✔︎ツメを地面と平行にするコツは、
・ツメが目線の高さのときに、合わせる
※目視で分かりやすいポイントで合わせて、ツメを上げます。
高所で平行に合わせるのは至難の技
ツメ先を確認する
差し込み口の近くで、一旦停止して確認します。
間違えて荷物を刺してしまうことが、非常に多いです。
左右のツメを確認します。
✔︎左右のツメを確認する3つの理由
・地面が斜面の可能性がある
・トラックの荷台が、後ろ上がりになってる可能性がある
慣れるまではリフトから降りて確認します。
ツメをゆっくり挿す
✔︎途中で引っかかる事故を防止します。
・パレットを押してしまう
※高い場所の荷物を刺し間違えると、落下の危険があります。
ツメをゆっくり挿すことで事故を未然に防ぎます。
チルト(手前に傾ける)のコツ
ツメがしなるのでチルトする
フォークリフトのツメはしなるようにできています。十分にチルト(手前に傾ける)しないと、荷物が前下がりになります。
✔︎十分にチルトする3つの理由
・荷物を引きずり、ラックに引っかかる
・荷物を引きずり、下の荷物を破損する
※荷物を上げきれないと危険です。
荷物が重いほど、チルトは多めになります
バックレストで支える
真っ直ぐ上に荷物を上げて、チルトします。
・前に倒れないようにする
✔︎荷物が前に崩れると危険です。支えるものがありません。ツメとバックレストで、抱え込むイメージです。
バックレストでキズになる荷物もあります
地面と平行にチルトするコツ
ツメがしなった分だけチルトします。
✔︎荷物の重さでツメがしなり、角度が変わります。
高い場所で、平行を確認する方法
ラックの高い場所でも平行に上がっているか、確認できる方法があります。
※もう1度、ゆっくり置いてみることです。
・手前から接地する➡︎手前に傾いている
先に接地する場所で、傾きを確認できます。
許容荷重と荷重曲線
フォークリフトには荷重曲線があります。
運転席から見えるところに表記されています。
・中心➡︎リフトの前輪
許容荷重とは
フォークリフトが持ち上げれる最大の重さのことです。
・ツメの位置(高さ)で変わる
・路面の傾斜で変わる
ツメが上がるにつれ運べる重さがさがります。
荷重中心から遠ざかるからです。
許容重量を超えると荷物は持ち上がりません。
荷重曲線とは
荷重中心からの距離と荷役できる重さの関係を表す曲線です。荷重中心(リフトの前輪)から離れるほど許容重量が下がります。
✔︎実務に関する具体例
・限界近くの重さだと上に上げると荷物側(前に)リフトが倒れる
※フォークリフトが前輪を軸にした天秤の原理で成り立っているからです。
許容荷重以内でも高く上げていくと重量オーバーになる場合があります。
警告音が出る機種もあります
機種によって特徴がある
フォークリフトはメーカーや年式によって特徴があります。
特徴が変わると同じように乗れません。
リーチリフトの特徴
担当リフトの特徴を確認し、操作ミスを防ぎます。
✔︎操作ミスを防ぐために、確認するポイント
・レバーのレスポンス(反応)
・ブレーキの効き具合
レバーの配列はメーカーや事業所によって違います。
カウンターリフトの特徴
カウンターリフトは2種類あります。
・バッテリー車
※エンジン車は荷物を上げるとき、エンジンをふかして油圧をかけます。
・ミッション
※最近ではオートマが主流です。
車格が違うと、車体感覚が変わります。
長ツメの特徴
長ツメのリフトは1度に2パレット運べます。リーチ・カウンターともに長ツメがあります。
※ツメが長い分、操作に慣れが必要です。
荷役効率2倍!破損リスクも2倍!
フォークリフトが上手い人の特徴
フォークリフトの運転に、センスは関係ありません。誰でも上手くなれます。
リフトが上手な人は、安全意識が高いです。
ポイントは安全意識
フォークリフトが上手い人
ミスをしたとき、原因を考える人は上達が早いです。原因が分からないと同じミスをします。
✔︎上手い人の特徴
・原因に気づく
・経験値が積み上がっている
※上手な人は、安全で確実な作業をします。
危険予知ができる人
フォークリフトが下手な人
ミスをしたとき、原因を考えない人は上達しません。原因が分からず同じミスをします。
✔︎下手な人の特徴
・原因に気づかない
・経験値が積み上がらない
プライドは要りません。必要なのは安全意識。
空ぶかしの仕方、回転数は一定に
✔︎カウンターリフトで、むやみにエンジンをふかすことは意味が無いです。
・加速するとき
・油圧を上げるとき
リフトが上手い人は、一定の回転数を維持しています。
燃料の消費量も違います。
積み込み・荷下ろしの注意点
積み込みの注意点
積み込みには2種類あります。
・パレット積み
✔︎荷物をひとつづつ積む、バラ積みの注意点
・荷崩れしやすい
夏場は熱中症のリスクがあります。ウイング車の場合、開放ウィングの確認をします。
ウイング開閉時の荷崩れに注意!
荷下ろしの注意点
荷下ろしには2種類あります。
・パレットおろし
✔︎バラおろしの注意点
・荷崩れしやすい
重たい物を下にし、崩れないように注意します。長い物、立てかけてあるものは倒れる危険があります。
混載荷物は下ろす順番に注意
事故を起こさないコツ
✔︎事故を防ぐ重要なこと
・予測すること
事故を予測する
※事故は予測できます。
・人身事故➡︎人の動きは、予測が難しい
事故には、2つの予測ポイントがあります
事故の原因を考える
✔︎事故の原因を考えないと、同じ事故を防げません。
・危険を感じたとき
なんとなく怖かったで済ますと、また同じことが起こります。
※人身事故は取り返しがつきません。
原因を言語化して考え、対策する。
KYTトレーニングとは
・Y予知する
・Tトレーニング
現場に潜む危険要因を見つけ、解決策を考えるトレーニングです。
事故防止に効果的です
周囲6方向の安全確認
前後左右と上下の6方向です。物事を立体的に見ます。
✔︎上方向の注意点
・照明
・ダクト
・シャッター
天井の高さを事前に確認します
まとめ
✔︎上達するには、危険を知ることが必要です。
・ヒヤッとした
・荷物を破損した
こんなことがあれば、下記2点を意識してください。
・なぜ危険か分かると、どうすれば安全か分かります。
✔︎上達のコツを身につけると!
・危険をイメージし、回避できるようになる
・危険と安全が分かり、あせらず、ゆとりをもって作業できる
常にKYT思考を持つリフトマンになれます。
常に危険を意識し、安全を大切にすることが重要です。
この記事の『リフトのコツ』で即戦力の近道になると幸いです。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
それではご安全に!
コメント